全国の不入斗の地形をまとめて見てみます。
千葉県市川市国分の不入斗。
海岸沿いで谷口集落。
平安時代の国分寺跡です。
国府台という地名はヤマトタケルの東征に由来するとの説があります。
神奈川県三浦市初声町三戸
海岸沿い。
縄文後期の遺跡があります。
神奈川県横須賀市不入斗町
ここが一番内陸ですが、かつては海岸沿い。初見は1371年(応安3年)2月27日の円覚寺文書目録。「相模国不読入村」とあることから円覚寺に寄進された村であることがわかる。
東京都大田区大森 旧不入斗郷
ここもかつては海岸沿い。
磐田神社があります。
9世紀に発行された和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)に【不入讀】として記載されていることから、少なくとも平安時代には不入斗と呼ばれていた場所です。
千葉県富津市不入斗村
ここもヤマトタケルの東征ルート。
古墳時代の大集落、天羽國です。
静岡県袋井市不入斗
富士浅間神社の新田
ここもかつては海岸沿いですね。
東征ルート。
千葉県市原市不入斗
姉崎神社の新田のため不租地。
谷口集落で東征ルート。弟橘媛の入水つながり。
千葉県富山町岩崎不入斗
ここも弟橘媛姫由来の地
久枝村の隣村です。
谷口集落でもありますね。
ここは一番最近見つけた不入斗です。
千葉県三芳村本織不入斗
現在の海岸線からは随分と離れています。
千葉県には
市原市 2箇所
市川市
富津市
富山町
三芳村
の計 6箇所
旧村名で書いてます。
平成のダメ合併で南房総市という大雑把な名前になってしまったので。
と、いう訳で不入斗は、
・古代の海岸線に位置する。
・延喜式神名帳に記載されている神社が近くにある。
・国分寺などの古墳時代の大集落跡に近い。
・ヤマトタケルの東征ルート上に位置する。
などの共通点が無理矢理こじつけられないこともない、、、。
うーん、しかし、どの説も今ひとつ決定打に欠けるんだよなぁ。
一体、不入斗とは何なのさ。
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